・ボランティアってなに?
・どんなボランティア活動があるの?
・ボランティア活動をするためにはどうしたらいいの?
現在の日本で、「ボランティア」という言葉を知らないという人は、
ほとんどいないでしょう。しかし、よく耳にするし、
なんとなくイメージはあるものの、明確に説明するのは
ちょっと難しい言葉ではないでしょうか。
では、ボランティアの本来の意味とは何でしょう。
ボランティア(volunteer)の語源は、ラテン語の「volo」(ウォロ、と読む)だそうです。これは、「自分から進んで〜する」「喜んで〜する」という意味があります。つまり、「自発性」がそのもっとも中心となる性格だということです。実際、「ボランティア」という言葉は、17世紀の中頃からイギリスで使われ始めたのですが、それは「(自分たちの地域を自分たちで守る)自警団」「(徴兵や職業としてではなく、自ら手を挙げた)義勇兵・志願兵」の意味でした。
日本では、言葉が紹介された時に正確な日本語訳がつけられず、 のちに「奉仕活動」という本来の意味とは少し異なる訳語が 使われるようになったことから、“自発性”よりも“善い行い”という とらえ方が広がってしまいました。そのため、日本で 「ボランティア推進」が語られるとき、肝心の「自発性」や 「主体性」の重要性がないがしろにされることがあります。 たとえば「良いことだから、子ども達全員にやらせよう」という 発想を持つ人もいます。しかし、ボランティア活動がもつ 最大のチカラは、「私」発であることに大きな意味があるのです
ボランティア=自発的・主体的に社会の多様な課題に取り組むこと
義務や強制ではなく「volo」であるからこそ、大部分の人が気づかないような小さな問題に気づく人がおり(社会性)、もっとニーズに応えたいという思いが前例のない取り組みを生み出すこと(先駆性)につながります。そして、「volo」であるからこそ、たとえ金品の見返りがなくても、自分が費用を負担して(無償性)でも取り組むのです。
ボランティア活動は、今や多様なスタイルの市民活動として展開されています。それは、多様なライフスタイルに適応することができるボランティアの特徴でもあります。小児や児童、高齢者、お父さん、お母さん、障がい者などさまざまな対象者への活動がありますし、教育やまちづくり、文化・芸術、環境、災害救援、人権擁護、国際交流・協力などさまざまな分野で活動しています。
下記に具体例を挙げます。
あくまで一例ですので、好きなことや興味があることから自分に合った活動を考えてみましょう。
高齢者・障がい者を
対象にした活動
食事配食サービスや
見守り
訪問活動
子どもや青少年を
対象にした活動
子育て・障がい児支援
(遊びや学習会、一時保育)
災害地での
支援活動
家屋の片づけや困り事対応
被災者との交流
自然や環境を
守る活動
リサイクル活動
動物愛護活動
芸術・文化的な
活動
美術館や博物館での活動
伝統文化の継承・普及活動
安心・安全な
まちづくり
防災・防犯活動
交通安全
・住民間交流を目的とした
一日から
参加できる活動
各種イベントの運営スタッフ
(スポーツやお祭りなど)
趣味や特技を
活かす活動
地域や福祉施設での
音楽や手品、演芸の披露
国際交流
国際協力
開発途上国の
コミュニティへの援助
まずは、自分がどのようなことに興味や関心があるのか整理してみてください。次に「いつ、どこで、だれに、なにを、どのようにしたいか」具体的に考えてみてください。
少しずつ自分のボランティア活動のかたちが見えてきませんか?
活動を始めたいけどなかなか自分の興味を
絞れない方や何から始めたらいいか
わからないという方は下記の方法を
試してみてください
ボランティア講座やイベントに参加してみましょう
研修や講座を様々な団体が実施しています。
各ホームページや
ポスター・チラシ、広報などを見てみてください。
イベントでは、ボランティア団体の活動の様子や情報を気軽に手に入れることができます。
興味がある活動をのぞいてみましょう
活動に興味があるグループや団体、施設があれば、
現場に行き一度見学や体験をしてみるのはどうでしょう?
自分に合うかどうか肌で感じることができますし、
活動現場に触れていくうちに自分に合う活動先が
見つかるかもしれません。
ボランティアセンターに相談してみましょう
身近にどんなボランティア団体や施設があるのか意外に知らないものです。
そのような方に上記の情報提供や調整のお手伝いを行っています。
また、活動を始める際の相談にも対応しています。
ボランティアセンターは、社会的なささえあい活動を中心としたボランティア活動を側面から応援する拠点です。
当社会福祉協議会では、高田保健福祉センター「あたご苑」内にセンターを設置しており、補助金をもって嘱託職員を「ボランティアコーディネーター(ボランティア活動を行いたい人とボランティアの応援を受けたい人・組織などを対等につなぐ専門職)」として任命しています。
ボランティア情報の収集と発信、ボランティアコーディネート業務、広報誌(ボランティアだより)の発行、ボランティアに関する教育・研修の場、ボランティアの情報交換の場として機能しています。
ボランティアセンターでは、 次の5つの業務を行っています。
①相談対応
②調整・紹介
③募集・開拓
④情報収集
⑤情報発信
ボランティア活動したい方に対して
やってみたい活動や活動時間などからそれぞれに合った活動先を提案します。
ボランティア活動者に対して
ボランティア団体の結成や運営に対する相談を受け付けています。また、各種助成金の紹介や申請のお手伝いも行っています。
ボランティアの応援を受けたい方に対して
依頼内容や活動日時、場所等の情報を収集します。内容によっては、職員が訪問して打合せをすることがあります。また、適切なサービスがある場合は紹介することもあります。
ボランティア活動したい方やボランティアの応援を受けたい方からの相談に応じて、ボランティアのコーディネイトを行っています。相談内容によっては、対応できるボランティアがいない場合や他のサービスを利用するほうが良い場合などコーディネイトできないことがあります。
各ボランティア団体の新規加入者や地域行事、施設等でのイベントなどボランティア募集の協力を行っています。
また、新たなボランティア団体や活動、活動場所の開拓を行っています。
活動しているボランティアの情報を登録ボランティアとしてまとめています。
また、ボランティアに関する情報(講座やイベント、助成金など)や地域資源の情報を収集しています。
ボランティアだよりや講座の情報を発信しています。
また、登録ボランティアの情報を公開しています。
ボランティアセンターでは、様々な依頼を受け止めています。すべての問題解決はできませんが、一緒に考えることはできます。「こんなこと頼めるかな」という内容でも一度相談してみてください。
依頼の際は、依頼内容(内容や日時、場所など)を具体的にしていただくと調整がスムーズになります。また、あらかじめボランティア団体を確認してから依頼するということもできます。
ボランティア活動をしてほしい内容や日時などを電話もしくは来所してご相談ください。
また、「ボランティア派遣及び依頼カード」に依頼内容を記入して、FAXまたはメールで依頼することもできます。この場合、依頼内容を確認後、内容や派遣するボランティア団体についてご連絡いたします。
ボランティア団体は、普段仕事をしている方が多くいます。ご依頼の際は、期間にゆとりをもって(なるべく1カ月前に)依頼してください。
・これから活動したい方
・すでに活動している方
└ ボランティア登録
└ ボランティア活動保険
└ ボランティア連絡協議会
└ 助成金情報
やりたい活動が決まっているならば、似た活動をしているボランティア団体を紹介します。実際に活動している団体を見て、一緒に活動してもいいですし、具体的な活動をイメージできるかもしれません。
やりたい活動が決まっていなければ、ボランティア団体の見学をすることができます。また、講座やイベントの紹介も行っています。いろいろなボランティア活動や活動者と出会い、自分のやりたいことを見つけるお手伝いをします。
また、団体を立ち上げる際の相談も対応しています。運営要領や助成金情報の提供などお手伝いします。
ボランティアセンターでは、ボランティアの登録を行っています。あらかじめボランティアの活動内容を把握して、スムーズに調整ができるようにしています。また、登録に関して、普段は趣味活動をしているけれど、ときどきボランティア活動をしている方や普段は企業として仕事をしているけれど、地域のイベントの準備をボランティアとして行っている方などもぜひ登録してください。
みやま市社会福祉協議会ボランティアセンターまでお越しください。登録用紙に活動内容等に記入していただく(印鑑が必要)とともに、活動状況等を聞かせてください。また、活動の際には、後述のボランティア活動保険への加入をお勧めします。
日本国内のボランティア活動中におこる様々な事故に対する備えとして、無償で活動するボランティアのために発足した保険です。自主的に組織された団体が加入できるのはもちろん、任意団体やNPO法人、一般企業でも自主的に活動する団体は、センター登録可能ですし、加入もできます。当社会福祉協議会で受け付けておりますので、活動の際はご検討ください。詳しい内容は、リンク先ホームページでも確認できます。
みやま市ボランティア連絡協議会は、志を同じくするボランティア団体が、相互の連絡及び交流を図り、地域福祉の向上と地域の活性化を共同で行うことを目的とする組織です。加入することで様々なメリットがあります。詳しくは、チラシをご覧ください。
全国にボランティア活動等を支援するための助成金を準備している企業や財団等が存在します。ボランティアセンターでは、活動内容にあった助成金を探すお手伝いを行っています。また、申請手続きのお手伝いも行っています。資金調達でお困りの団体や機材の更新等検討している方はご相談ください。
・登録ボランティアの紹介
・講座、イベント、ボランティア募集情報
・サロンサポータ養成講座 介護予防普及啓発事業
・スマイルメイト 介護予防ボランティア支援事業
ボランティアセンターに登録しているボランティアを紹介しています。また、すでに活動している団体の登録も行っています。
随時、講座やイベント、ボランティア募集情報などをお知らせします。
ロコモーショントレーニングを中心とした運動や歌に合わせた体操・ゲーム等のレクリエーションを楽しみながら、脳と筋力の衰えを防止する方法を学びます。また、季節に合わせたレク工作も学べます。学んだ内容をサロン活動等に活用していただき、より効果的な介護予防を地域に広めていただいています。
サロン運営者を対象にした内容ですが、介護施設関係者などどなたでも参加可能です。都合の合う日だけの参加でも大丈夫です。タオルと水筒、上履きをもって動きやすい格好で来てください!
65歳以上の方のボランティア活動を支援しています。事前研修に参加いただいた方が、介護施設等でボランティア活動を行うと、活動時間に応じたポイント=「スマイルポイント」が付与されます。たまったポイントは、年に一度換金することができます。